スーパーフェスティバル名古屋3 ― 東海の地で広がる、静かで濃いトイカルチャー

東京で長く続いてきたスーパーフェスティバル。
その“名古屋版”が開催されるようになってから、東海エリアのファンの間でじんわりと広がっているのが「スーパーフェスティバル名古屋」です。

3回目となる今回も、派手なキャッチコピーや大規模なステージがあるわけではありません。
しかし、足を運ぶと自然に「来てよかった」と思える、独特の空気があります。

熱いのに、騒がしくない。
穏やかなのに、濃い。
そんなトイイベントです。

スーフェス名古屋はどんなイベント?

スーパーフェスティバル名古屋は、東京のスーフェスを小規模化したイメージに近いですが、内容は多様です。飾り気のない会場に、ソフビ、レトロ玩具、アーティストトイ、特撮関連アイテム、ガレージキット、古書やZINEまで、さまざまなアイテムが並びます。

歩いていると、視線が自然に上下します。
棚の上で光る新作のソフビ。
机に並ぶ手作りの原型。
ビニールパックに入った40年前のキャラクター玩具。
小さなパーツ袋に詰まった、誰かのこだわりの世界。

目まぐるしい展示ではなく、等身大の机と棚
そのシンプルさが、逆に“物”の魅力を際立たせます。

東京とは違う、名古屋ならではの空気

東京のスーフェスは常に熱と情報が渦巻くイベント。
一方、名古屋版は“ゆとり”があります。

もちろん人気作品には列ができます。
けれど、焦りや殺気立った空気ではなく、落ち着いた並び方をしていることが多い印象です。
手に入るかどうかの緊張感はあっても、ピリピリした雰囲気ではありません。

地方ならではの、“距離の近さ”があります。
作家さんと話しやすい。
作品をじっくり見られる。
時間がゆっくり流れる。

初参加でも、どこか安心できるイベントです。

スーフェス名古屋の楽しみ方

◆ ソフビに会う

東京のイベントではすぐ完売してしまう作品とも、名古屋なら“出会える確率”が上がることがあります。余裕を持って選べる楽しさがあります。

◆ 作家の話を聞ける

規模がコンパクトだからこそ、クリエイターと自然に話せる場面があります。制作の話、彩色の癖、次回作のヒント。本音で話せる距離感があります。

◆ 掘り出し物に出会う

レトロ玩具や掘り出しパーツ、資料的価値のある本やチラシなど、思わぬ拾い物があるのもスーフェスらしさです。「今日はどんな出会いがあるだろう」そんな期待を抱いて歩く時間が楽しいイベントです。

スーフェス名古屋のマナーと心構え

  • 早すぎる整列は控える
  • 撮影は各ブースのルールを確認
  • 作品には触れる前に声掛け
  • 作品は丁寧に扱う
  • 現金とキャッシュレス両方の準備
  • 作品保護用の袋やケースがあると安心

スーフェス名古屋の過去のリアルな反応について

「落ち着いて回れるのがありがたいです」

東京のイベントにも足を運びますが、名古屋は空気が違います。
作品を近い距離でゆっくり見られるので、細部の造形や色がしっかり把握できます。
欲しい作品があるときでも、急かされる感じがなくて、気持ちに余裕があるのがいいですね。

「これだ」という一体に出会えたときの満足感が大きいイベントです。

「懐かしさと新鮮さが同時にある場所」

昔の戦隊グッズや怪獣ソフビ、昭和雑貨を見ていても飽きません。
懐かしい玩具を手に取ったと思えば、隣のブースでは現行のソフビを眺めている。
“古いものと新しいものが同じ温度で扱われている”のが、スーフェス名古屋の面白さです。

思い出を買っているような時間でした。

「友だちと話しながら回るのが最高」

同じ趣味の仲間と一緒に参加しました。
情報を共有したり、気になった作品を教え合ったり、イベント後の喫茶店で戦利品を眺めながら語る時間も含めて楽しい1日でした。

“買えた・買えなかった”以上に、
「見て選ぶ体験」が思い出になるイベントです。

まとめ

訪れた人の言葉に共通しているのは、
「落ち着いて作品と向き合える時間がある」
という点です。

派手ではなく、しかし確かな満足が残る。
作品を“追う”のではなく、“出会いに行く”イベント。

スーフェス名古屋はそんな場所です。

次の開催日、もし予定が合うなら、ぜひ一度足を運んでみてください。
誰かの感想ではなく、自分だけの“このイベントの良さ”を見つけられるはずです。

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